生後1ヵ月のお宮参りの頃までにするのが一般的。出産祝いをいただいたら、なるべく早く贈るのがマナーです。出産後は慣れない育児と家事で忙しくなるので、妊娠中に品物の見当をつけたり、依頼する先を調べたりと早めに準備をしておきましょう。
【妊娠7ヵ月】 体調が安定してきた妊娠7ヵ月頃からそろそろ内祝いの準備を。お祝いを贈ってくださる方々の好みを調べておくなど、できる範囲で進めておきます。 |
【妊娠9ヵ月】 結婚式の際の来賓リストを活用して、親戚や友人の住所・電話番号を整理。バラバラになっているのをまとめておくと、いざというとき便利です。 |
【出産・退院】 |
【7日目/お七夜】 赤ちゃん誕生の報告を受けた方から徐々にお祝いの品が届きはじめます。受け取ったら、3日以内をめどに、電話か手紙でまずお礼を伝えます。 |
【1ヶ月目/お宮参り】 誰にどのくらいの金額でなにをいただいたかをきちんとリスト化。さらに自分が贈ったものを書いておくと、贈り漏れを防げます。 |
【2ヶ月目】 遅くとも産後2ヵ月頃までに内祝いをお届けします。この時期を過ぎてからお祝いをいただいた場合には、あまり時期を空けずにお返しするようにします。 |
自分の嗜好を押しつけるようなセレクトは避け、相手の好みやライフスタイル、家族構成に合う品を選びましょう。
たくさんあっても困らないタオル、無駄にならない洗剤や石鹸、調味料等など、定番の品がよいでしょう。先様に好きなものを選んでもらえるカタログギフトも、安心して贈れると人気です。
まとめて贈るか、個別に贈るか、特に決まったルールはありません。いただいた出産祝いの半額程度の予算で、みんなで分けられるような菓子折り、または予算を人数分で割った額で、ひとりひとりにハンカチ一枚ずつ、など小さくても見ためにかわいらしいものがおすすめです。
「お返しは結構です」と言われた場合でも、念のためお返しをしておいたほうが無難です。両親などごく親しい間柄の場合は、お礼状を出す、あるいは挨拶にいくなどの心遣いを忘れないようにしましょう。
出産は何度繰り返してもよいお祝いごとなので、結び目がほどけてしまっても、また結ばれるという意味をもつ「蝶結び」を使用します。
「内祝」を選びます。
赤ちゃんから「ありがとう」を伝えるはじめての贈り物として、赤ちゃんの名前で贈るのが一般的です。名前の読み方も覚えてもらえるように、ふりがなをつけるのがよいでしょう。
内のしは商品の上に直接のしをかけて包装紙で包んだもの、外のしは商品を包装紙で包んだ上からのしをかけたものになります。現在の包装紙が風呂敷の役割をしているとすれば内のしが正解ともいえますが、厳密なルールはありません。地域によって異なりますが、出産内祝いでは控えめな内のしのほうが好まれることもあります。
「命名札」は、短冊状の命名紙に赤ちゃんの名前を書いた札で、地域によっては、親戚や知人の家に赤ちゃんが生まれたら命名札をいただいて家に貼る、という慣習があるところがあります。先様にその慣習がなければ省略し、赤ちゃんの名前入りの「のし」だけで大丈夫です。
また、最近は、「命名札」の代わりに、写真や文章が入れられる「メッセージカード」を添えて赤ちゃんをお披露目する方が増えています。
先様によって赤ちゃんの写真を添えるのは気が引ける場合や、ひと言お礼を添えたいときは、メッセージのみのデザインをお選びいただくとよいでしょう。
ちなみに文章を入れる場合は、「お返し」という言葉はNG。もらったから返したような義務的なニュアンスを感じさせる表現は避けましょう。
内祝いでは、約束した時間よりも少し遅れて伺うのがよいとされています。贈り物は風呂敷または紙袋に入れていくのがマナー。お渡しするときに取り出して渡し、風呂敷や紙袋は持ち帰りましょう。