もくじ
新築内祝いの基礎知識
新築祝いや引っ越し祝いをいただいた場合は、どのようにお返しをすれば良いのでしょうか。贈る時期や金額の相場など、内祝いの基本を確認しておきましょう。
新築内祝いとは?
お祝いをいただいたら、お礼として自宅に招待し、新築披露をするのが一般的。その場合には、食事やお茶などでおもてなしをし、お礼の品は贈らなくても失礼にはなりません。お礼としてきちんとしたいという方は、招待したタイミングで手土産をお渡しすると良いでしょう。
遠方に住んでいる方から新築祝いをいただいて、新居のお披露目ができなかった場合や、高額のお祝いをいただいた方へは、内祝いを贈るのがマナーです。渡し方は直接手渡しでも郵送でも、どちらでも大丈夫です。
新築内祝いを贈るときの基本マナー
贈るタイミング
新居に引っ越ししてから、新生活が落ち着く1カ月~2カ月以内が内祝いを贈る目安です。お祝いをいただいたタイミングで、電話やメールでお礼の連絡をしておくと丁寧です。
贈り物の金額の目安
内祝いはいただいたお祝いの半額(半返し)~3分の1の金額が一般的な予算です。品物でお祝いをいただいた場合は、インターネットで大体の価格を調べておくと良いでしょう。内祝いの金額がお祝いよりも高額になるのは、相手に対して失礼になるので注意しましょう。
新築内祝いに付けるのし紙のマナー
内祝いのようにフォーマルな贈り物には、のし紙をかけるのがマナーです。用途によって、水引の結び方が異なるので、選ぶときには注意が必要です。そもそも、のしとは何を意味するのか、新築の内祝いではどの水引を選べばいいのか、表書きの書き方とともに確認しておきましょう。
のし
のしとは一般的に「のし紙」のことを表し、漢字では「熨斗」と書きます。熨斗は中央右上にある飾りのことで、古くは薄く伸ばした熨斗鮑(のしあわび)を贈り物に添えて渡したことに由来しています。現代では、のしと水引がプリントされた「印刷のし」が広く使用されています。その他、色紙を細長い六角形に折りたたんだ「折りのし」や「ご祝儀袋」が使われることもあります。
水引
新築や出産、進学のように、何度あっても良いお祝い事には、結び目がほどけてしまっても、また結び直せるという意味の「蝶結び」の水引を選びます。水引の本数は5本または7本が一般的です。
結婚や快気祝い、お見舞いなど、何度も繰り返すことが望ましくない慶事には一度結んでしまうとほどくのが難しい「結び切り」や「あわじ結び」を使用します。
結び切りは、弔事にも使用しますが、その場合はのしを付けず水引のみのため「掛け紙」と呼びます。
水引の色は、慶事では通常は紅白を使用しますが、婚礼や長寿のお祝いでは金銀を使うこともあります。
のし上(表書き)
「新築内祝」または「内祝」「御礼」と書かれているものを選びます。
のし下(名入れ)
一家の名字、または、贈り主の名字または氏名(フルネーム)を記載します。二世帯住宅の場合には連名にし、親の苗字を右側、子の苗字を左側に書きます。「〇〇家」の記載はNGです。印刷ではなく自分で記入する際は、筆ペンを使用すると良いでしょう。
新築内祝いの選び方とおすすめのギフト
新築の内祝いは、どのようなことに気を付けて選べば良いのでしょうか。避けた方が良い品やおすすめのギフトをご紹介します。贈る相手に合わせてぴったりのものを選んでくださいね。
新築内祝いの選び方
縁を断ち切るという意味合いのある刃物や、仏事に用いられることの多い緑茶など、一般的に縁起が悪いとされているものは避けた方が良いでしょう。また、現金や商品券などの金券等、金額がダイレクトにわかってしまうものを贈るのはタブーです。下着や靴下など直接肌に身に着けるものを目上の方に贈ることは、相手の生活に立ち入るという意味になり失礼です。これらのものを内祝いの品として選ぶことは避けるようにしましょう。
相手の好みがわからない場合は、カタログギフトやお菓子、グルメ、日用品などの消えものがおすすめです。記念に残るものを贈りたい方は、グラスなどのシンプルな食器も良いでしょう。
新築内祝いにおすすめのギフト
新築内祝いを贈るときの注意点
新築内祝いを贈るときの、のし紙のかけ方やお礼状について、ポイントを確認しておきましょう。
のし紙のかけ方は「内のし」を選ぶ
のし紙のかけ方には、商品を包装してからのしをかける「外のし」と、商品にのしをかけてから包装紙で包む「内のし」があります。御祝へのお返しである内祝いでは、控えめな印象の内のしが好まれています。
配送する場合はメッセージカードやお礼状を添える
内祝いを贈る際には、直接の手渡しでも、宅配便での配送でもどちらでもOKです。宅配便で送る際には、感謝の言葉を直接伝えることができないため、お礼状や挨拶状、メッセージカードを添えると良いでしょう。記載する内容は、相手との関係性によって変えることが大切です。
手紙は商品に添えても、別途郵送してもどちらでも大丈夫ですが、別送する場合には内祝いの品よりも先に届くように手配します。
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