もくじ
出産内祝いはいつまでに贈ればいい?
出産後は赤ちゃんのお世話でてんてこ舞い。育児の合間に内祝いの準備をするので、手配も遅くなってしまいがちです。でも、出産の内祝いは遅くなりすぎてもマナー違反になってしまいます。いつまでに贈ればいいのか、タイミングを確認しておきましょう。
出産内祝いを贈るタイミング
出産内祝いは出産祝いをいただいてから贈るもの。出産祝いをいただく時期は、お七夜を過ぎた産後1週間から1カ月以内の期間が一般的。赤ちゃんが生後1カ月を迎えるお宮参りの頃までには内祝いを用意しましょう。遅くとも、生後2カ月ごろまでには贈ったほうが良いでしょう。職場への内祝いの場合には、職場復帰後にならないようご注意ください。
出産内祝いを贈るときのポイント
郵送でも直接手渡しのどちらでもOKですが、郵送であれば相手の都合を選ばずに贈ることができます。特に、遠方の方や直接渡すタイミングのない方には、通販を利用して宅配便でお届けするのが便利ですし、失礼にはなりません。両親やご近所の方、親しい友人の場合は、直接手渡しでも良いでしょう。また、内祝いでは約束した時間よりも少し遅れて伺うのが良いとされています。
贈り物には、「紅白の蝶結び」の水引ののし紙をかけるのが一般的です。出産は何度繰り返しても良いお祝い事のため、結び目がほどけてしまっても、また結ばれるという意味合いを持つ紅白蝶結びを使用します。表書きは「内祝い」または「内祝」と記載されたものを選びます。赤ちゃんから「ありがとう」を伝える初めての贈り物として、赤ちゃんの名前で贈るのが一般的です。名前の読み方も覚えてもらえるように、ふりがなをつけると良いでしょう。
出産内祝いの準備の進め方
産後は想像よりも赤ちゃんのお世話に時間を取られるもの。出産の疲労も残っている状態で内祝いの準備をするのは大変です。出産内祝いは、産前に準備しておくと手配がスムーズです。どんな準備をしておくと良いのか、確認しておきましょう。
出産前に準備を済ませておく
産後はバタバタしがちなので、出産前の時間があるときにできる準備を済ませておきましょう。まず、両親や親戚、親しい方など、出産祝いをいただけそうな人をピックアップし、住所録を整理します。結婚祝いをくれた方も、リストに加えると良いでしょう。郵便番号や電話番号も確認しておくと、お礼の連絡をする際や配送先を記入する際にスムーズです。
住所録を作成した後は、贈る方の年齢や家族構成、好みなどを考えてどのようなものを贈るか、あらかじめ考えておくと、後の品物選びが楽になります。
贈り物を選ぶ方法としては「ギフトのカタログを取り寄せる」、「内祝い用のギフトを取り扱っているWebサイトをチェックする」の主に2通りの方法があります。金額の目安や選び方のコツを紹介しているWebサイトもあるので、基本的な情報をあらかじめ頭に入れておきましょう。
赤ちゃんの名前が入ったグッズやお菓子などの、「名入れギフト」を贈りたい場合は、制作期間がどれくらい必要なのかを調べておきましょう。オーダーメイドのため、想定よりも先方に届くまで時間がかかる場合もあります。後悔しないためにも、確認しておくと安心です。
また、贈り物に添付するお礼状を用意しておいても良いでしょう。赤ちゃんの写真入りのメッセージカードを無料で添付できるサイトもあるので、どのようなものがあるのか、どのデザインにするか事前にチェックしておきましょう。
出産祝いをいただいたら、贈り物を手配する
出産祝いを受け取った後は、まずは電話やメール、手紙でお礼をすることが大切。相手の方は、無事に届いているか、贈り物は気に入ってもらえたかなど、気にかけているものです。先に連絡をすることは基本的な礼儀なので、贈り物をいただいた際はその都度対応するようにしましょう。
出産内祝いは、受け取った出産祝いの金額や品物に合わせて選びます。一般的に内祝いはいただいたお祝いの半返し(2分の1)~3分の1の金額が目安となります。目上の方から高額のお祝いをいただいた場合は、3分の1よりも少ない金額でも大丈夫。夫婦で相談して予算を決めましょう。赤ちゃんが生後1カ月~2カ月の間に、贈り物を手配するようにしましょう。
こんなときはどうする?出産内祝いで困ったときの対処法
産後は赤ちゃんのお世話などでとにかくバタバタするもの。喜ばれる内祝いを選ぼうと考えすぎて、贈るのが遅くなってしまうことも。また、相手の方が喪中だったり、産後しばらくしてからお祝いをいただいたりすることもあります。そのようなときには、どのようにしたら良いでしょう。確認しておきましょう。
贈るのが遅くなってしまったとき
産後、体調が優れなかったり、忙しかったりして、出産内祝いをなかなか贈れない場合もあります。内祝いを贈るのが遅くなってしまったときは、お詫びの言葉とともに品物を贈ります。手書きのメッセージなどで気持ちを込めると、感謝の気持ちがきちんと伝わります。遅れたことをお詫びしながら、直接手渡ししても良いでしょう。
相手が喪中のとき
贈り物をいただいた相手が喪中のときも、内祝いを贈ることを躊躇してしまいがち。そのような場合は、通常通り産後1~2か月以内ではなく、贈るタイミングを遅らせても問題ありません。相手の四十九日が終わった後などでもかまいませんので、きちんと用意するようにしましょう。
生後1カ月以降に出産祝いをいただいたとき
相手が出産について知るのが遅かった場合や直接会って出産祝いをいただく場合など、赤ちゃんが生後1カ月になるまでに、出産祝いが間に合わず産後しばらくしてから、お祝いをいただくこともあります。そのような場合には、いただいたタイミングでお礼をし、出産内祝いを贈るようにしましょう。くれぐれも、贈り忘れることがないように、気を付けてくださいね。
喜ばれる内祝い選びのポイント
自分の嗜好を押し付けるような選び方は避け、相手の好みやライフスタイル、家族構成に合う品を選びましょう。目上の方に高価な品物をという考えは逆に失礼にあたることもあります。
出産の内祝いでは、贈ってはいけないタブーの品もあります。縁を断ち切るとされる刃物や、仏事に用いられることが多い緑茶は地域によっては避ける場合もあります。心配であれば、ご両親などに慣習を確認しておくと良いでしょう。また目上の方に対しては、肌着や靴下など直接肌に身に着けるものを贈ることは、その人の生活に立ち入るという意味につながり失礼にあたります。もちろん、現金を贈るのもNGです。商品券を贈る場合は、お菓子やタオルなど品物をプラスでつけると良いでしょう。
両親や祖父母へは、赤ちゃんの写真入りのフレームなどのメモリアルグッズは喜ばれますが、その他の方に贈るのは避けましょう。また、赤ちゃんの名前や生年月日などが入った「名入れギフト」も定番人気の品です。赤ちゃんのお名前をお披露目する意味があるので、親しい身内に贈ると喜ばれます。独身の友人などには選ばないほうが無難です。
友人や親戚などへは、相手の好きなブランドやお店の品物、好きなお菓子などを選ぶと喜ばれます。事前にリサーチしておきましょう。
相手の好みがわからないときは、タオルなど定番の消耗品やバームクーヘンやクッキーなどのお菓子、先様にお好きなものをお選びいただけるカタログギフトがおすすめです。カタログギフトとブランドのお菓子などとのセットは、上司など目上の方への贈り物としても喜んでいただけますよ。
上記を参考に、出産前にあらかじめ候補の商品をピックアップしておくと、産後の内祝い選びがスムーズになります。出産後の忙しい時期にバタバタと用意をすることにならないためにも、早めに準備をしておきましょう。